子どもたちの大切な「耳と鼻」を守る! 保育園での保健指導の重要性
子どもたちの健やかな成長にとって、五感を育むことは非常に重要です。その中でも、音を聞いたり、匂いを嗅いだり、体の平衡感覚を保つなど、日常生活に欠かせない役割を果たすのが「耳」と「鼻」です。
しかし、小さな子どもは、耳や鼻の構造や役割を理解していないため、誤った扱いをしてしまうことがあります。そこで、保健指導において、「耳と鼻の話」を行うことが重要になります。
本記事では、保健指導で「耳と鼻の話」を行う理由について、5つのポイントに絞って解説します。
1. 耳と鼻の役割を理解し、大切にする意識を育む
耳と鼻は、聞こえや嗅覚、平衡感覚など、様々な機能を担っています。これらの役割をわかりやすく伝えることで、子どもたちが自らの耳と鼻を大切にする意識を育むことができます。
2. 耳鼻科疾患の予防
中耳炎や鼻炎、鼻血など、子どもがかかりやすい耳鼻科疾患は数多くあります。これらの疾患の原因や症状、予防方法を解説することで、早期発見・早期治療に繋げることができます。
3. 異物挿入を防ぐ
好奇心旺盛な子どもは、耳や鼻に小さな物を入れることがあります。これは、耳鼻科疾患や重篤な事故に繋がる可能性があります。耳や鼻に異物を入れてはいけないことを繰り返し伝えることで、このような事故を防ぐことができます。
4. 正しい耳掃除の方法を身につける
誤った耳掃除は、外耳道損傷や鼓膜穿孔などの原因となります。正しい耳掃除の方法を丁寧に指導することで、子どもたちが安全に耳掃除を行うことができるようになります。
5. 五感を育む
耳と鼻は、五感を構成する重要な器官です。これらの役割を理解し、正しく使うことで、五感を育むことの大切さを伝えることができます。
歌や絵本、パネルシアターなどを活用し、子どもたちが楽しく理解できるような工夫を凝らした保健指導を行うことで、耳と鼻の健康を守り、五感を育むことができるでしょう。
保健指導計画書
行事名
耳と鼻の話
参加クラス
・5歳児
ねらい
・耳や鼻の仕組みと働きを知り、大切にする気持ちを持つ。
計画内容
・耳や鼻の仕組みや働きを説明する。
・怪我をしないためには、どんなことに気を付けるのか考える時間を作る。
準備物
・指導用のパネル
保育者の動き・配慮
1.耳と鼻についての指導をすることを伝える。
2.鼻の働きを確認する。
3.鼻の中の仕組みを図で示し、鼻を守るために気を付けることを伝える。
4.鼻血が出た時の手当てについて簡単に伝える。
5.耳の働きを確認する。
6.耳の中の仕組みを図で示し、耳を守るために気を付けることを伝える。
7.耳や鼻を怪我しないためには、どんなことに気を付けたらよいのか、考える時間を作る。