保育園での保健指導の重要性
保育園では、子どもたちの健康を守るために毎月定期的に保健指導を行っています。
初めて保育園で勤務する方は、「どの年齢クラスから始めればいいのか?」「どのような内容を伝えればいいのか?」といった疑問を抱くことがあるでしょう。
ここでは、保育園での保健指導の重要性と具体的な実施方法について詳しく解説します。
保健指導は何歳から始めるべき?
まず、「何歳児クラスから保健指導を始めるべきか?」という疑問にお答えします。
0歳児の後半から手洗い指導を開始できますが、看護師が直接指導を行うのは3~5歳児が適切です。
0~2歳児への保健指導は、子どもの発達段階に合わせた内容を日常のクラス活動に取り入れ、クラス担任が実施します。この年齢層では、知識の習得よりも、手洗いやうがいなどの健康習慣を身につけることが主な目標となります。
しかし、0~2歳児の指導をクラス担任に任せるだけでなく、看護師も定期的にクラスを訪れ、実施状況を確認し、必要なサポートを行うことが求められます。
保護者との連携
子どもたちが健康習慣を効果的に身につけるためには、保護者との情報共有も重要です。
家庭でも同様のサポートが行えるように、健康に関する知識を共有し、保護者をサポートしましょう。
年齢別の指導内容
次に、「どのような内容を伝えるべきか?」という質問に対して、3~5歳児に向けた具体的な指導内容を紹介します。
3歳児クラス
- トイレの使い方(5月頃)
- お尻の拭き方(10月頃)
- 鼻のかみ方(11月頃)
- 咳エチケット・手洗い指導(12月頃)
- 手洗いチェッカー(12月頃)
- 歯磨き指導(2月頃)
4歳児クラス
- 歯磨き指導(7月頃)
- お尻の拭き方(9月頃)
- 咳エチケット・手洗い指導(12月頃)
- 手洗いチェッカー(12月頃)
- うんちの話(1月頃)
- からだの名前(1月頃)
5歳児クラス
上記の内容は、発達状況や子どもの様子に応じて調整し、勤務先の保育園に合わせて実施してください。
職員への保健指導
最後に、職員への保健指導についてです。
職員への保健指導は定期的に行いますが、保育園で働く職員は毎日が忙しく、全員が一度に集まることが難しいこともあります。
そのため、職員会議や勤務後、行事後、あるいは午睡中に空いている職員から順番に指導を行います。
職員への指導内容は以下の通りです:
- 嘔吐処理
- 薬の管理と与薬について
- 応急救護
- エピペンの使用方法
- AEDの使用方法
- 熱性痙攣の対応
- アレルギー児の対応
職員指導の内容は命に関わる重要な事項ですので、必ず全ての職員が受けられるようにしましょう。
保育園での保健指導は、子どもたちの健康を守るために不可欠です。
各年齢層に合わせた適切な指導を行い、職員との連携を図りながら、子どもたちが健康的な生活習慣を身につける手助けをしましょう。
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