新型コロナウイルスによる保育園の休園や学級閉鎖が増加し、より一層対策に力を入れなければならない状況の中で、「結局どこまで対策すればいいの?」「消毒液の希釈方法は?」などの疑問が出てきていると思います。
今回は、保育現場における感染症対策についてご紹介します。
おもちゃの管理について
おもちゃの種類別汚染状況
保育園にはブロックや絵本など様々な種類のおもちゃがありますが、90%以上のおもちゃが皮膚常在菌に汚染されていることが判明しています。また、ゴム製品のおもちゃが最も汚染されており、次に、プラスチック製品→木製→紙製品となります。
おもちゃ消毒
おもちゃの種類別汚染状況でも説明しましたが、紙製品のウイルス媒介リスクは、ゴム製品やプラスチック製品に比べて低いため、口に入れるなどしなければ、消毒等の処理は不要とされています。
また、おもちゃはクラス間で共有するのではなく、クラス単位で管理するようにすることが望ましいです。もし、おもちゃを共有することがある場合には、使用前・使用後の消毒(拭き取る)を必ずしましょう。
おもちゃの消毒頻度
新型コロナウイルスの新規感染者数が大幅に拡大・増加傾向にあった時期は、「布おもちゃの使用は控え、適宜消毒する」とされていました。しかし、現在(2021年12月)新型コロナウイルスの新規感染症者数は、減少してきているため、通常通りの管理で問題ないとされています。
<通常通り>
希釈方法(次亜塩素酸ナトリウム)
次亜塩素酸ナトリウムの希釈濃度は、0.02%だと思っている方が多いのではないのでしょうか。しかし、感染期の希釈濃度は0.05%と推奨されています。そのため、平時と感染期に合わせて希釈するようにしましょう。
感染症対策を見直してみよう!
感染症対策は常に同じではなく、感染期に合わせた対策を取ることが重要となります。
感染症対策を効果的に行うためにガイドライン等を参考にして、おもちゃの管理や園内の消毒など保育園での衛生管理について、定期的に見直してみて下さい。