歯磨き|3・4歳児の保健指導
3・4歳児に、食後に歯をきれいにする習慣と、みがく場所を意識した歯みがきを伝える保健指導案です。歯ブラシに慣れる段階から、年齢に合わせて無理なく取り組めるようまとめています。
- 対象年齢
- 3歳児・4歳児
- テーマ
- 歯・口腔
ねらい
- 食後に歯をきれいにする理由を知り、歯みがきに前向きに取り組む
- 歯ブラシに慣れ、みがく場所を意識できるようになる
準備物
- 歯ブラシ(個人用)
- コップ
- 歯の模型やイラスト
- 手鏡
指導前の準備
食後の生活の流れのなかに、無理のない範囲で歯みがきの時間を位置づけます。個人用の歯ブラシが取り違えられないよう管理し、子どもが落ち着いて取り組める環境を整えます。
- 個人用の歯ブラシとコップを、取り違えないように準備する
- 歯の模型やイラストを、子どもが見やすい位置に用意する
- 食後の流れのどこで行うか、保育士と共有しておく
導入
「ごはんを食べたら、お口の中はどうなっているかな?」と問いかけ、食べたあとに歯をきれいにする理由を子どもと一緒に考えます。そのうえで、歯みがきは自分でできる大切な習慣だと、やさしい言葉で伝えます。
指導の流れ
時間の目安・指導内容・子どもへの声かけ・注意点を、順番に確認できます。
ステップ1: 準備をする
手を洗い、自分の歯ブラシに水をつける。
ステップ2: みがく場所を確認する
歯の模型やイラストを使いながら、上の歯・下の歯・奥歯の順に、みがく場所を確認して進める。
声かけ
「まずは上の歯からシャカシャカしてみようね」
ステップ3: 保育者が仕上げの様子を見る
保育者がみがけている様子を見て、必要な部分をやさしく手伝う。
声かけ
「奥の歯も忘れずにね、よく見えるかな?」
- 個別の歯の状態や仕上げみがきは家庭・歯科での対応が基本
ステップ4: 口をゆすいで片付ける
口をゆすぎ、歯ブラシを洗って決められた場所へ片付ける。
年齢・方法別の指導プラン
同じテーマでも、年齢や実施方法によって進め方が変わります。目的に合ったプランを選んで確認できます。
3・4歳児|基本の歯みがき指導
食後に歯をきれいにする習慣と、みがく場所を意識した歯みがきを伝える、3・4歳児共通の基本プランです。
ねらい
- 食後に歯をきれいにする理由を知る
- 歯ブラシに慣れ、みがく場所を意識する
計画内容
- 食後に歯をきれいにする理由を、やさしい言葉で伝える
- 歯の模型やイラストで、みがく場所を確認する
- 座って歯みがきをし、保育者が仕上げの様子を見る
準備物
- 歯ブラシ(個人用)
- コップ
- 歯の模型やイラスト
- 手鏡
対象・グループ構成
- 3・4歳児クラス
必要なスペース・場所の工夫
- 座って落ち着いて取り組める場所
指導の流れ
ステップ1: 準備してみがく場所を確認する
子どもの活動
- 手を洗い、歯ブラシに水をつける
- 模型やイラストで、上の歯・下の歯・奥歯を確認する
保育者・看護師の動き・配慮
- みがく場所を順番に示し、無理のない範囲で一緒に進める
声かけ
「まずは上の歯からシャカシャカしてみようね」
ステップ2: 座ってみがく
子どもの活動
- いすや床に座った状態で歯をみがく
保育者・看護師の動き・配慮
- みがけている様子を見て、必要な部分をやさしく手伝う
安全上の注意
- 歯ブラシをくわえたまま歩いたり走ったりしない。転倒して喉を突く事故を防ぐため、必ず座って行う(消費者庁の注意喚起に基づく)
ステップ3: 片付ける
子どもの活動
- 口をゆすぎ、歯ブラシを洗って決められた場所へ片付ける
保育者・看護師の動き・配慮
- 歯ブラシの毛先が開いていないか、片付けのときに一緒に見る
- 毛先が開いてきたら交換する(目安は1か月に1回程度。頻度は日本歯科医師会等の情報を参考にする)
実施後の振り返りの観点
- 仕上げみがきは家庭での関わりが基本であることを保護者に伝える
4歳児|乳歯と永久歯まで扱う発展プラン
歯みがきの大切さに加えて、乳歯と永久歯の違いにも触れる、4歳児向けの発展プランです。
ねらい
- 歯みがきが、なぜ大切なのかを自分の言葉で考える
- 乳歯と永久歯があり、これから生えかわることを知る
計画内容
- 歯みがきの大切さを、これまでの経験と結びつけて振り返る
- 乳歯と永久歯の違いを、イラストでやさしく伝える
- みがく場所を意識して、自分でみがく
準備物
- 乳歯・永久歯の違いが分かるイラスト
- 歯ブラシ(個人用)
- 手鏡
対象・グループ構成
- 4歳児クラス
必要なスペース・場所の工夫
- イラストが見やすく、座って取り組める場所
指導の流れ
ステップ1: 歯みがきの大切さを振り返る
子どもの活動
- なぜ歯をみがくのかを考えて答える
保育者・看護師の動き・配慮
- 子どもの言葉を受けとめ、食後にきれいにする理由を補う
ステップ2: 乳歯と永久歯の違いを知る
子どもの活動
- イラストを見て、今の歯(乳歯)とこれから生える歯(永久歯)があることを知る
保育者・看護師の動き・配慮
- 生えかわりには個人差があることを添え、抜けはじめても心配いらないことを伝える
声かけ
「今の歯は、これから少しずつ大人の歯に変わっていくんだよ」
- 生えかわりの時期や歯並びなど個別の状態は、家庭・歯科での対応が基本
ステップ3: みがく場所を意識してみがく
子どもの活動
- 上の歯・下の歯・奥歯を意識して、自分でみがく
保育者・看護師の動き・配慮
- 座って行うことを確認し、必要な部分を手伝う
安全上の注意
- 歯ブラシをくわえたまま動き回らず、座ってみがくことを確認する
実施後の振り返りの観点
- 生えかわりに関する個別の心配ごとは、歯科への相談を保護者に案内する
子どもへの声かけ
そのまま読み上げられる声かけの例です。
「歯のどこに汚れが残りやすいかな?」
「まずは上の歯からシャカシャカしてみようね」
「今日も自分でがんばったね」
注意点
特に注意
歯ブラシをくわえたまま歩き回らないよう、座って行うことを伝える
- 3歳児は口に歯ブラシを入れることに慣れる段階を大切にし、みがく場所を細かく求めすぎない
- 個別の歯の状態や仕上げみがきの必要性は家庭・歯科での対応が基本となるため、園では生活習慣づくりの範囲で行う
年齢別のポイント
- 口をゆすぐ、ブラシを口に入れるなど、まずは慣れることを大切にする
- できたことを認め、前向きな気持ちで続けられるようにする
- 上の歯・下の歯・奥歯など、みがく場所を具体的に伝える
- 絵カードや歌を使って、みがく順番を思い出せるようにする
保護者への伝え方
園での取り組みを共有し、家庭での仕上げみがきの大切さや、みがく順番の伝え方をお願いします。
本日、歯みがきについての保健指導を行いました。園では、みがく場所を確認しながら、自分でみがく練習をしています。仕上げみがきはご家庭での関わりが大切です。無理のない範囲で、一緒に続けていただけると習慣づいていきます。
この記事で分かること
指導の進め方
年齢に合わせた関わり方
4歳児
ご注意ください
家庭との連携
まとめ
保健指導の内容に関するご注意
参考文献・公的情報源
- 歯科口腔保健の推進に関する基本的事項公的情報源
厚生労働省
- テーマパーク8020(こどもの歯とお口の健康)
日本歯科医師会
更新履歴
- 記事を公開しました。
公開日: 2025年5月20日・最終更新日: 2025年10月8日