1. 感染症対策の目的
感染症対策は、保育園内での感染症の拡大を防ぎ、子どもたちとスタッフの健康を守ることを目的としています。以下に、感染症対策の具体的な目的を詳細に説明します。
- 感染症の早期発見と隔離:
- 感染症の兆候がある子どもを早期に発見し、他の子どもやスタッフへの感染を防ぐために迅速に隔離します。
- 感染症の兆候がある子どもを早期に発見し、他の子どもやスタッフへの感染を防ぐために迅速に隔離します。
- 感染拡大の防止:
- 適切な衛生管理と消毒を行うことで、保育園内での感染拡大を防ぎます。これには、定期的な手洗いの徹底、共用物品の消毒、換気の実施が含まれます。
- 適切な衛生管理と消毒を行うことで、保育園内での感染拡大を防ぎます。これには、定期的な手洗いの徹底、共用物品の消毒、換気の実施が含まれます。
- 子どもたちの健康管理:
- 毎日の健康チェックを行い、感染症の初期症状を見逃さないようにします。これにより、早期対応が可能となり、重症化を防ぐことができます。
- 毎日の健康チェックを行い、感染症の初期症状を見逃さないようにします。これにより、早期対応が可能となり、重症化を防ぐことができます。
- 保護者への情報提供と協力要請:
- 感染症の発生状況や予防策について保護者に適切な情報を提供し、協力を求めます。これにより、家庭での予防対策や感染症発生時の迅速な対応が可能となります。
- 感染症の発生状況や予防策について保護者に適切な情報を提供し、協力を求めます。これにより、家庭での予防対策や感染症発生時の迅速な対応が可能となります。
- スタッフの安全確保:
- スタッフが感染症に感染しないように、適切な個人防護具の使用や衛生管理の徹底を行います。これにより、スタッフの健康を守り、保育園の運営を安定させます。
- スタッフが感染症に感染しないように、適切な個人防護具の使用や衛生管理の徹底を行います。これにより、スタッフの健康を守り、保育園の運営を安定させます。
- 感染症予防教育の実施:
- 子どもたちに対して、正しい手洗いや咳エチケットなどの感染症予防教育を行います。これにより、日常生活の中で感染症のリスクを減らすことができます。
- 子どもたちに対して、正しい手洗いや咳エチケットなどの感染症予防教育を行います。これにより、日常生活の中で感染症のリスクを減らすことができます。
- 緊急事態への対応計画:
- 感染症が発生した場合に備えて、具体的な対応計画を策定し、スタッフに周知徹底します。これには、感染症の種類ごとの対応手順や連絡体制の整備が含まれます。
- 感染症が発生した場合に備えて、具体的な対応計画を策定し、スタッフに周知徹底します。これには、感染症の種類ごとの対応手順や連絡体制の整備が含まれます。
- 法令遵守と地域社会との連携:
- 保健所や医療機関との連携を強化し、感染症対策に関する法令を遵守します。これにより、地域社会全体での感染症対策が効果的に行われます。
2. 感染症の種類と特徴
登園届と登園許可証は、感染症の重症度に関係なく必要となる場合がありますが、重症度に応じて求められるケースが異なることがあります。
登園届
- 軽症・一般的な感染症: 比較的軽症の感染症(風邪や軽い胃腸炎など)にかかった場合、保護者が登園届を提出することで登園再開が認められることがあります。
- 定型的な対応: 新型コロナウイルスやインフルエンザなど、一定期間の登園禁止が規定されている場合には、登園届を用いてその期間を過ぎたことを証明する。
登園許可証
- 重症・高リスクな感染症: より重症で感染力が強い感染症(例えば、水痘、流行性耳下腺炎、結核など)に関しては、医師の診断と治療を経た上での登園再開が求められます。この場合、登園許可証が必要となることが多いです。
- 厳密な確認: 医師が子どもが完全に回復し、他の子どもに感染させるリスクがないと判断した場合に登園許可証を発行します。これにより、保育園が安全に登園再開を認めることができます。
具体例
- 手足口病や溶連菌感染症: 一般的には登園届が求められることが多いです。保護者が子どもの回復を報告し、登園の目安の状態にまで落ち着いたことを確認します。
- インフルエンザや新型コロナウイルス: 一定期間の登園禁止が必要であり、その後、登園再開時に医師の診断を受け、専用の登園届を提出することが求められることがあります。
- 結核や流行性耳下腺炎: 高い感染力や重症化リスクがあるため、登園許可証が必須となります。医師が子どもの完全な回復を確認し、他の子どもに対する安全性を証明します。
重症度や感染症の種類によって、登園届と登園許可証の必要性が異なります。軽症の感染症の場合は登園届が主に用いられ、重症で高リスクな感染症の場合は登園許可証が必要とされることが一般的です。保育園はこれらの書類を通じて子どもの健康状態を適切に管理し、感染拡大の防止に努めています。
・登園許可証が必要な感染症
3. 感染症の予防対策
感染症予防対策の詳細な手順と方法を以下に示します。
1. 手洗いの徹底
手洗いは感染症予防の基本です。以下の手順で手洗いを徹底しましょう。
- タイミング:
- 食事前後
- トイレの後
- 外出後
- 咳やくしゃみをした後
- おもちゃや遊具を触った後
- 手洗いの手順:
- 手を水で濡らす: 手を流水で十分に濡らします。
- 石鹸をつける: 十分な量の石鹸を手に取り、泡立てます。
- 手を洗う: 指先、指の間、手の甲、手首、爪の下など、しっかりと洗います。少なくとも20秒間洗いましょう。
- すすぐ: 手を流水で十分にすすぎます。
- 乾燥: 清潔なタオルやペーパータオルで手を乾かします。
2. 消毒と清掃
保育園内の清潔を保つために、以下の消毒と清掃を定期的に行います。
- 共用部分の消毒:
- 対象: ドアノブ、手すり、スイッチ、おもちゃ、遊具、テーブル、椅子など。
- 方法: 消毒用アルコール(70%以上)や次亜塩素酸希釈液(0.02%)を使用します。特に手がよく触れる部分を重点的に消毒します。
- 清掃のスケジュール:
- 毎日の清掃: 床、トイレ、洗面所などの掃除を毎日行います。
- 週1回の徹底清掃: 全ての部屋と設備を週に一度、徹底的に清掃・消毒します。
- 消毒剤の使用方法:
- 消毒液は製品の指示に従って希釈し、2ℓペットボトルに入れます。使用するたびに希釈液を洗面桶に入れて使用します。拭き取り用の布には、使い捨ての不織布ワイパーを使用します。
- 拭き取り用の布は使い捨てのものを使用し、使い捨てが難しい場合は、使用後に次亜塩素酸につけ置き・乾燥します。
3. 換気
適切な換気を行うことで、空気中のウイルスや細菌を減少させます。
- 換気の頻度:
- 1時間ごとに5〜10分間、窓やドアを開けて換気を行います。
- 天候が許す限り、常に窓を少し開けておくことを推奨します。
- 換気方法:
- 部屋の両側の窓やドアを開け、空気の流れを作ります。
- 扇風機や換気扇を使用して空気の流れを促進します。
4. 健康管理
子どもたちとスタッフの健康状態を毎日チェックし、感染症の早期発見と予防を行います。
- 毎日の健康チェック:
- 体温測定: 子どもたちとスタッフの体温を毎日測定します。発熱がある場合は、登園を控えるように指導します。
- 症状の確認: 咳、鼻水、喉の痛み、倦怠感、下痢などの症状がないか確認します。
- 体温測定: 子どもたちとスタッフの体温を毎日測定します。発熱がある場合は、登園を控えるように指導します。
- 予防接種の推奨:
- 必要な予防接種(インフルエンザ、麻疹、おたふくかぜなど)の接種を推奨し、記録を管理します。
- 必要な予防接種(インフルエンザ、麻疹、おたふくかぜなど)の接種を推奨し、記録を管理します。
5. 個人防護具の使用
スタッフが感染症から身を守るために、適切な個人防護具を使用します。
- マスク:
- マスクは正しく着用し、使用後は速やかに廃棄します。
- マスクは正しく着用し、使用後は速やかに廃棄します。
- 手袋:
- 消毒や清掃時、感染の疑いがある子どもに接触する際には使い捨て手袋を着用します。使用後は廃棄し、手を洗います。
- 消毒や清掃時、感染の疑いがある子どもに接触する際には使い捨て手袋を着用します。使用後は廃棄し、手を洗います。
- その他の防護具:
- 必要に応じて、フェイスシールドやガウン、シューズカバーを使用します。
4. 予防接種スケジュールの管理
1. 予防接種の重要性
予防接種は、感染症から子どもたちを守るために不可欠です。適切な時期に接種を行うことで、集団免疫を高め、病気の拡散を防ぎます。
2. スケジュールの把握と更新
予防接種スケジュールは定期的に更新されるため、最新情報を把握することが重要です。保健所や医療機関からの通知や公式ウェブサイトをチェックし、最新のスケジュールを確認しましょう。
3. 記録の保管と管理
各児童の予防接種記録を正確に保管し、定期的に更新します。以下の方法を用いて記録を管理します。
- 紙の記録: 予防接種票や専用の記録用紙に記入。
- デジタル記録: エクセルやアプリを使用して管理。
4. 記録の確認とフォローアップ
定期的に各児童の予防接種記録を確認し、未接種の予防接種がないか確認します。未接種の場合、以下の対応を行います。
- 保護者に連絡: 予防接種がまだ行われていないことを伝え、速やかに接種するよう促します。
5. 予防接種後のフォローアップ
予防接種後のフォローアップも重要です。以下の対応を行います。
- 副反応の確認: 接種後に現れる可能性のある副反応を確認し、必要に応じて対応します。
- 保護者への連絡: 接種後の経過を保護者に伝え、異常があればすぐに報告するよう促します。
5. 感染症が発生した場合の対応
- 初期対応:
- 感染症の疑いがある子どもを速やかに隔離します。
- 保護者に連絡し、早急にお迎えを依頼します。
- 該当クラスの健康状態を把握します。
- 合同保育は行わないようにしましょう。
- 報告と記録:
- 感染症の発生状況を保育園の管理者に報告します。
- 記録用紙に症状や対応の詳細を記入します。
- 受診した場合は、必ず報告してもらうように依頼しておきます。
- 消毒と清掃:
- 感染が疑われる場所や物品を徹底的に消毒します。
- 吐物や便が付着した衣類は、水洗いせずに二重にした袋に入れ、蓋付きバケツで保管します。
保管場所は、屋外が望ましいです。
- 情報共有:
- 他の保護者に対して、感染症発生の情報を提供し、予防策を伝えます。(玄関に掲示)
- 保健所や医療機関への報告が必要な場合は、適切に対応します。
6. 感染症対応の記録と報告
感染症対応の記録と報告は、感染症の発生状況を正確に把握し、適切な対応を行うために非常に重要です。
以下に、詳細な手順と方法を示します。
1. 記録の目的
感染症対応の記録は以下の目的で行います。
- 感染症の発生状況を正確に把握し、迅速に対応するため。
- 保護者、保育園管理者、保健所など関係者への適切な情報提供のため。
- 再発防止や予防策の検討に役立てるため。
2. 記録内容
感染症が発生した場合、以下の内容を記録します。
- 基本情報:
- 子どもの名前
- 年齢
- クラス名
- 発症状況:
- 発症日
- 症状の詳細(発熱、咳、発疹、下痢など)
- 症状の出現時間
- 初期対応の内容(隔離の有無、保護者への連絡内容など)
- 診断情報:
- 診断日
- 診断を行った医療機関の名前と担当医師の名前
- 診断された感染症の名前
- 対応内容:
- 隔離時間
- 消毒や清掃の実施内容
- 他の子どもやスタッフへの影響と対応策
- 登園再開の基準と日付:
- 医師の診断書や登園許可書の確認
- 登園再開予定日
- 保護者との連絡内容:
- 発症時の連絡内容と日時
- 登園再開時の連絡内容と日時
- その他の重要なコミュニケーション内容
3. 記録の保存と管理
- 記録の保存方法:
- 記録はデジタルフォーマットと紙媒体の両方で保存します。
- 紙媒体の記録はロックされたキャビネットに保管します。
- 保存期間:
- 記録は最低5年間保存します。ただし、法令や保育園の規定に基づき、保存期間を延長する場合があります。
- 記録は最低5年間保存します。ただし、法令や保育園の規定に基づき、保存期間を延長する場合があります。
- 情報の共有:
- 感染症の発生状況と対応内容は、保護者、保育園管理者、保健所と適切に共有します。
- 共有する情報は、必要最低限の範囲にとどめ、個人情報の保護に配慮します。
4. 報告の手順
感染症が発生した場合、以下の手順で報告を行います。
- 初期報告:
- 感染症が疑われる場合、速やかに保育園管理者に報告します。
- 初期報告には、子どもの名前、症状、初期対応の内容を含めます。
- 保護者への連絡:
- 保護者に対して、感染症の疑いと初期対応の内容を連絡します。
- 保護者に対して、医療機関への受診と診断結果の報告を依頼します。
- 詳細報告:
- 診断結果が判明次第、保育園管理者、保健所、その他必要な関係者に詳細な報告を行います。
- 詳細報告には、診断結果、対応内容、登園再開の基準を含めます。
- 再発防止のための報告:
- 感染症の対応が完了した後、保育園管理者とともに対応の評価を行います。
- 評価結果に基づき、再発防止策を検討し、必要な改善策を報告します。
5. 保護者への情報提供
感染症が発生した場合、保護者への適切な情報提供が重要です。
- 連絡内容:
- 感染症の発生状況と初期対応の内容
- 医療機関への受診と診断結果の報告依頼
- 登園再開の基準と再開予定日
- 連絡方法:
- 電話で連絡します。
- 電話で連絡します。
- 質問対応:
- 保護者からの質問や懸念に対して、迅速かつ丁寧に対応します。
- 必要に応じて、医療機関や保健所と連携して、適切な情報を提供します。