トイレ・お尻の拭き方|3・4歳児の保健指導
3・4歳児に、自分でトイレに向かうことと、前から後ろへのお尻の拭き方を伝える保健指導案です。一人ひとりの発達に合わせ、安心して取り組めるようまとめています。
- 対象年齢
- 3歳児・4歳児
- テーマ
- 排泄
ねらい
- 自分でトイレに向かおうとする気持ちをもつ
- 前から後ろへ拭くなど、お尻の拭き方の基本を知る
準備物
- トイレットペーパー
- 拭き方の手順が分かるイラスト
- 手洗い用の手順表
指導前の準備
拭き方の手順が分かるイラストをトイレの見やすい位置に用意します。排泄に関する指導は、子どもが安心して取り組めるよう、一人ひとりのプライバシーへの配慮を保育士と共有しておきます。
- 拭き方の手順イラストを、子どもが見やすい位置に用意する
- 子どもが安心して取り組めるよう、声かけや順番を配慮する
- 発達の状況を保育士と共有し、援助が必要な子を把握しておく
導入
「トイレのあと、おしりはどうやってきれいにするのかな?」と問いかけ、拭き方に意識を向けられるようにします。自分できれいにできると気持ちがよいことを、やさしい言葉で伝えます。
指導の流れ
時間の目安・指導内容・子どもへの声かけ・注意点を、順番に確認できます。
ステップ1: 紙を取る練習をする
排泄のあと、トイレットペーパーを必要な分だけ取る練習を一緒に行う。
声かけ
「紙はこのくらいでいいよ、一緒に見てみようね」
ステップ2: 前から後ろへ拭く
前から後ろへ拭くことを、イラストや言葉で確認しながら行う。
声かけ
「前から後ろに、そっと拭いてみようね」
- 特に女児は、前から後ろへ拭く方向を丁寧に繰り返し伝える
ステップ3: 水を流して手を洗う
拭き終わったら水を流し、手洗いの手順表を見ながら手を洗う。
ステップ4: できたことを認める
うまくできたときは、自分でできたことを一緒に喜び、次への意欲につなげる。
声かけ
「自分でできたね、すごいね」
年齢・方法別の指導プラン
同じテーマでも、年齢や実施方法によって進め方が変わります。目的に合ったプランを選んで確認できます。
3歳児|トイレットペーパーの使い方・お尻の拭き方
トイレットペーパーの適切な長さ・畳み方から、排便・排尿後の拭き方までを、はじめて学ぶ子ども向けに伝えるプランです。
ねらい
- トイレットペーパーを必要な分だけ取れるようになる
- 前から後ろへ拭くなど、お尻の拭き方の基本を知る
計画内容
- トイレットペーパーを適切な長さで取る練習をする
- ペーパーを畳んで使うことを一緒に確認する
- 排便・排尿のあと、前から後ろへ拭くことを確認する
準備物
- トイレットペーパー
- 拭き方の手順が分かるイラスト
- 手洗い用の手順表
対象・グループ構成
- 3歳児クラス(安心して取り組める少人数ずつ)
必要なスペース・場所の工夫
- 拭き方のイラストが見えるトイレ、または保育室
指導の流れ
ステップ1: ペーパーの長さ・畳み方を知る
子どもの活動
- トイレットペーパーを必要な分だけ取る
- 取ったペーパーを畳んで使うことをまねる
保育者・看護師の動き・配慮
- 長すぎず短すぎない目安を、実際に見せながら伝える
声かけ
「紙はこのくらいでいいよ、一緒に見てみようね」
ステップ2: 前から後ろへ拭く
子どもの活動
- 排便・排尿のあと、前から後ろへ拭くことをイラストで確認する
保育者・看護師の動き・配慮
- 特に女児には、前から後ろへの方向を丁寧に繰り返し伝える
- 排泄に関する指導のため、一人ひとりのプライバシーと気持ちに配慮する
ステップ3: 水を流して手を洗う
子どもの活動
- 水を流し、手洗いの手順表を見ながら手を洗う
保育者・看護師の動き・配慮
- うまくできない部分は無理のない範囲で手伝う
実施後の振り返りの観点
- 自分でできたことを一緒に喜び、次への意欲につなげる
4歳児|人形を使ったお尻の拭き方・トイレの使い方確認
人形を使ってお尻の拭き方を実演し、トイレの使い方をあらためて確認するプランです。
ねらい
- 前から後ろへ拭くことを、人形の実演を通して確認する
- トイレの使い方を、自分で思い出して行う
計画内容
- 人形を使って、前から後ろへの拭き方を実演して見せる
- トイレットペーパーの使い方をあらためて確認する
- トイレの使い方(流す・手を洗うまで)を振り返る
準備物
- 実演用の人形
- トイレットペーパー
- 拭き方の手順が分かるイラスト
対象・グループ構成
- 4歳児クラス
必要なスペース・場所の工夫
- 人形の実演が見やすく、落ち着いて座れる場所
指導の流れ
ステップ1: 人形で拭き方を見る
子どもの活動
- 人形の実演を見て、前から後ろへの拭き方を確認する
保育者・看護師の動き・配慮
- 人形を使うことで、実際の体を使わずに方向を分かりやすく示す
環境設定
- 全員が実演を見やすいよう、人形の位置と向きを整える
ステップ2: トイレの使い方を確認する
子どもの活動
- ペーパーの使い方、流す、手を洗うまでの流れを思い出して確認する
保育者・看護師の動き・配慮
- 抜けやすい手順を補いながら、自分でできる部分を認める
- 立ち便器の使い方など、性別・園の設備に依存する内容は、園の設備や運用に応じて確認する(全園共通の標準ではない)
実施後の振り返りの観点
- 自分で思い出して行えた部分を認め、日常のトイレ場面につなげる
子どもへの声かけ
そのまま読み上げられる声かけの例です。
「トイレのあと、きれいにするにはどうしたらいいかな?」
「前から後ろに、そっと拭いてみようね」
「自分でできたね、すごいね」
注意点
特に注意
排泄に関する指導のため、一人ひとりのプライバシーと気持ちに配慮する
- 発達には個人差があるため、無理に一人でさせず、必要な部分は保育者が手伝う
- 失敗しても否定せず、安心して取り組める雰囲気のなかで受けとめる
年齢別のポイント
- 生活の流れのなかで、自分からトイレに向かえるよう見守る
- 拭き方はイラストや言葉で確認し、うまくできない部分は手伝う
- 前から後ろへ拭くことを自分で意識できるよう声をかける
- 必要な部分だけをさりげなく手伝い、自分でできた実感を大切にする
保護者への伝え方
園での練習の様子を伝え、家庭でも同じ拭き方・言葉かけで見守ってもらえるよう共有します。
本日、トイレのあとのお尻の拭き方についての保健指導を行いました。園では、前から後ろへ拭くことを、無理のない範囲で一緒に練習しています。ご家庭でも同じ方法で見守っていただけると、少しずつ自分でできるようになっていきます。
この記事で分かること
基本の考え方
年齢・発達に合わせた関わり方
4歳児
ご注意ください
家庭・保育士との連携
まとめ
保健指導の内容に関するご注意
更新履歴
- 記事を公開しました。
公開日: 2025年4月15日・最終更新日: 2025年9月5日